ヨガとピラティス、どっちを始めようか迷っています?
- 運動不足で身体も重いし何か始めたい
- ヨガとかピラティス良さそうだけど、どっち選んだらいいか迷う
- そもそもヨガとピラティスの違いがわからない
ヨガとピラティスって一見よく似ているし、はたから見てると違いってよくわからないですよね。
でも実際にはヨガとピラティスって全然違うんです。
結論からいうと、迷った時のベストな方法はレッスンを体験してみること!
ヨガ経験があった私もピラティスを体験して初めて、その違いをはっきり感じることができました。
この記事では、ヨガとピラティスがどんな風に違うのか、どこをポイントにして選んだらいいのかをお伝えしていきますね。
Contents
ヨガとピラティスの違い 目的と効果の違い
ヨガの目的は、心と身体のバランスを整えて、より健やかな自分になることを求めることにあります。
柔軟性を高めたり体幹を鍛える効果もありますが、ヨガを長く続けることで結果的にそうなるのであって、「ウエストを引き締めたい」「ヒップアップしたい」という目的だけだとヨガは向かないかもしれません。
それよりも、「感謝する心を養う」「自分の内面に向きあう」ことを通して、メンタル面を向上させていくことが何より大切なポイントになります。
「今の自分を受け入れる」「自分を労わる」訓練にもなるので、無理をしがちでストレスが多かったりイライラしやすくなっている人には、ヨガが癒しの時間になってくれると思います。
一方のピラティス、元々は戦争で傷ついた負傷兵のリハビリのために生まれました。
一見動きが似ているのは、ヨガの手法をとりいれて考案されたからなんです。
ピラティスはヨガのように精神面にフォーカスするようなことはなく、筋肉や骨格といった身体の部位そのものにアプローチして鍛えていく目的があります。
ピンポイントに筋肉を使うので、ヨガに比べてより即効性があるような気がします。
実際に一度レッスンを受けにいっただけでも翌日の筋肉痛がものすごく、「これ続けたら効果あるだろうな~」と感じました。
「綺麗な筋肉のついた身体を目指したい!」「部分やせしたい!」というならピラティスのほうが近道だと思います。
ヨガとピラティスで迷っているときは、「身体づくりだけを目的にしているのか」「メンタル面も同時にケアしていきたいのか」を基準に考えてみてはいかがでしょうか。
ヨガとピラティスの違い レッスンの流れが違う
ヨガには最初と最後に「瞑想」の時間が設けられます。
あぐらを組んで目を閉じ頭をからっぽにして、さまざまな雑念やストレスの多い日常から自分をリセットすることが目的です。
レッスンの後半には「シャバ―サナ」といって、10分〜20分くらい目を閉じて横になる休息の時間も設けられます。
以前通っていた教室では、動いた後の心地よいだるさが残る中、先生がアロマを使って軽いマッサージをしてくれました。
本当に一度体験すると病みつきになるような心地よさと開放感でした・・・。
ヨガのレッスンでは、月のサイクル(満月、新月)に合わせてレッスンの内容を決めたりマインド的なお話も多いので、「そういう話や雰囲気は苦手かも・・・」という人は向かないかもしれません。
一方のピラティス、私が体験した教室では最初に軽い瞑想の時間がありましたが、ヨガのように時間を長くとって雑念をとりはらうというより、「レッスンに入るためのルーティン」的な意味合いで行っている感じでした。
レッスンも先生の指示に合わせて黙々とマット運動を繰り返す内容なので、どちらの雰囲気や内容が自分に向いているかは実際に試してみるのが一番だと思います。
ヨガとピラティスの違い 呼吸法が違う
ヨガとピラティス、具体的な一番の違いは「呼吸法」でしょうか。
ヨガは腹式呼吸、ピラティスは胸式呼吸になります。
ヨガの「鼻から深〜く吸ってお腹いっぱいに空気をため、鼻からゆ~っくり吐く」複式呼吸はいわゆる「深呼吸」。
自然の状態での呼吸に近く副交感神経を優位にしてくれるので、自律神経のバランスを整えてくれます。
一方ピラティスの胸式呼吸は、鼻から吸った時に胸を大きく広げて空気をため、口からゆっくり吐き出すと同時に広げていた胸も縮めます。
*口から吐く、鼻から吐くは流派によって違うようです。
胸のまわりの筋肉を刺激することで交感神経が活発になり、より筋トレ効果を高めてくれる働きがあるそうです。
このように、呼吸の仕方も効果もヨガとピラティスではまったく違うのです。
呼吸法によって身体への働きかけが変わってくるので、リラックスを求めるのか活性させることを求めるのか、は選ぶときのポイントになるかもしれませんね。
ある程度ヨガの経験があって、新たにピラティスを始めようか迷っている人は、この呼吸法の違いにはものすごく戸惑うと思います。
ヨガとピラティスの違い 動きや意識する対象が違う
ヨガは太陽礼拝など基本の型がありますので、ある程度ポーズや流れを覚えたら自分の呼吸のペースに合わせて動いていきます。
下半身を使った立ちのポーズも多く、細かな筋肉を使うというよりは全身を使って動いていきます。
ヨガのレッスン中に意識を向けるのは「その瞬間の自分の身体や心の状態」。
特定の部位だけに意識を集中というよりも、もっと身体全体に意識を向けて「身体の声をじっくり聞く」といったイメージです。
柔軟性や筋力が必要になるポーズも多いので、身体が硬かったり筋力が弱かったりすると人と同じポーズがとれないことも。
無理をしないで自分に合ったポーズに変えていく必要があります。
また、ひとつのポーズで数回の呼吸を行うので、ゆっくり動いていくことが多いです。
テンポよく身体を動かしていきたい人には、じれったいと感じるかもしれません。
ピラティスは下腹部や脇腹の筋肉に焦点をあてた動きが多いので、マットの上に横になった細かいポーズが多い印象です。
動きも単調なものが多く、ヨガほど柔軟性は関係ないので「回数が続くかどうか」「ポーズがキープできるか」は筋力しだい。
ヨガのように身体全体に意識を向けるというより、「今使っている筋肉そのもの」に意識を集中させて筋トレ効果を高めます。
とにかく腹筋運動が多いので、黙々とトレーニングをすることが苦じゃない人はピラティスに向いていると思います。
ヨガとピラティス どっちか迷ったら両方体験
ここまでヨガとピラティスの違いをお伝えしてきました。
でもあくまで「基本的には」ということであって、実際には教えてくれる先生やレッスンの種類によってもずいぶん違うんです。
ヨガといってもフィットネス的な要素の強いものもあるし、ピラティスでもヨガ的要素を強く取り入れたレッスンもあるし・・・。
これからヨガとピラティスを始めようとしている方は、ぜひ一度、両方の体験レッスンに参加してみてください。
どこの教室でも体験レッスンは行っていますので、いくつか教室をまわってみるのもいいと思います。
「自分がどちらに向いているのか」「どちらを選べばなりたい自分に近づけるか」は実際にレッスンを受けてみると違いがわかりますので、迷うことがなくなります。
「何か始めたいな~」という気持ちを持った時がベストなタイミングです。
どちらを選ぶにしても、この機会を逃さずに行動してみてくださいね!