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引っ越し退去の立会い時 掃除はどこまで?原状回復の判断は?

カップボード

引っ越しが決まって慌ただしい毎日。

退去日が近づいてくると、なんだか落ち着かないですよね。

荷造りだけでも大変なのに、ガスや電気の転居の連絡、ちょっとしたダイレクトメールのストップ要請、ご挨拶の粗品の用意など毎日やることでいっぱいです。

そんな気ぜわしい中、ふと気になるのはこんなこと。

「部屋を引き渡す時、お掃除ってどこまでやっておこう?」

「フローリングとか壁のクロス、けっこうあちこち傷んでるけど、全部請求されたらどうしよう?」

初めての引っ越しだったらもちろん、何度か経験している私でも毎回心配になります。

そこで今後の参考のためにも、退去時のお掃除や立会いについて調べてみました。

これまでの引っ越し経験の中で感じたことも合わせてお伝えします。

引っ越しの退去時、掃除はどのくらいやっておく?

住人が退去した部屋は、次の住民が入るまでにプロのクリーニング業者がお掃除に入るところが多いです。

退去の手続きの時に、「お掃除に入るので電気と水道は止めないでおいてくださいね」と管理会社から指示を受けたこともありました。

 

「じゃあ、掃除は必要ないの?」というと、これはやっぱり「必要」だと思います。

理由は次の2つ。

  1. マナーの問題
  2. 立ち合いの時に綺麗だと印象がいい

まずはマナーの問題。

毎日見慣れた風景、いろいろ思い出ができた場所ともその日でお別れです。

長らくお世話になった部屋なので、出る時には「ありがとう」の気持ちを込めてきれいにお掃除して出ていったほうが気持ちがいいですよね。

自分のためにも、次に使う人のためにも、できるだけキレイな状態にして引き渡したいものです。

 

そしてもう一つは、退去の時の管理会社の人や大家さんとの立ち合いに備えるためです。

不動産会社に勤めている友人に聞いたことがありますが、部屋に入ったときの第一印象はやはり大切とのこと。

パッと見た時にキレイに片付いていると、「丁寧に使ってくれたんだな」ということで、印象がいいようです。

中にはびっくりするくらい汚れた部屋のまま出ていってしまう住人もいるそうです。

ひどく汚れた部屋のままだと、「ろくに掃除してなかったんじゃないか?」と思われてアラ探しされ、もしかしたら前の住人がつけた傷や汚れまで全部責任を負わされてしまうかもしれません。

立会いの人に「悪い先入観」を持たれたり、高額な請求をされる「すき」を作らないためにも、できるだけ掃除の行き届いた状態でみてもらい、引き渡しするのが望ましいと思います。

 

とはいっても、仕事や家事の通常業務に加えての引っ越し作業、ずっと睡眠不足で頑張っている人もいますよね。

私も引っ越しトラックを見送った後は、すべての荷物を無事に送りだした安堵感で、しばらく気が抜けたようになってしまいます。

でも、部屋を空っぽにしても引っ越し作業が終わったわけではありませんよね。

荷物を新しい部屋に無事におさめなければなりません。

転居先が遠方の時は、退去の後に車で何時間も移動して、着くのはもう夜遅くになってからということも・・・。

ゆっくり寝る時間もないままに、また荷物搬入の準備です。

退去当日にそんなにヘトヘトになるまで掃除の必要がないように、

少しづつ準備をしておきましょう。

自分でザッと点検してみて、気になるところを1日1か所でもいいからお掃除しておくのです。

「ここがキレイだと見た人が気持ちいい」お掃除ポイントはこんなところ↓

  1. キッチン、洗面所、お風呂場の水回り
  2. コンロまわりの油はね
  3. トイレ

水回りがお掃除されていると、なんとなく部屋全体までお掃除が行き届いているように感じません?

トイレが汚れているのはやはり印象が悪いです。

早い段階で便器の黄ばみなどがあったらとっておきましょう。

「あー、でももう引っ越しまでに時間がないよ!」という時でも、やらないよりはちょっとでも手をいれたほうがまし。

キッチンの油はねならコンロ用のウェットシートでザ~っと全体を拭くだけでも違いますし、洗面所やお風呂場は「こすらなくてもOK」な洗剤をかけて洗い流すだけでもやっておきましょう。

これ、吹きつけておくだけで水アカがとれてツルツルになります↓

これを使いだしてから、お風呂掃除にほとんど時間をかけなくなりました。

 

あとは当日荷物を運び出した後、空っぽになった部屋を一気に掃除機がけ。

何にもない部屋だと、掃除機が本当にかけやすい!

  1. 家具を動かした後の綿ぼこり
  2. 洗濯機をどかした後のカビ汚れ

こんなところ↑だけピンポイントにお掃除すれば大丈夫。

数年間住んでいると、掃除をかけても貼りついたホコリが白っぽくなってあんまり綺麗にみえません。

家具を動かした隅っこを、ウェットシートでサーッと拭いておきましょう。

洗濯機をどかした後は、自分でも「うわ~っ・・・」とびっくりするくらいカビやホコリなんかで汚れています。

ふだんはお掃除できない場所なので、洗濯機スペースが汚れることは管理会社も想定内のはずです。

とれない汚れはもうあきらめて、みた人が「気持ち悪くない程度」にお掃除しておきましょう。

自分でみても見苦しくない程度、「一応、お掃除したんだな」という程度で問題ありません。

私も最初の引っ越しの時、運び出しの後カビキラーなんかを使って必死になってお掃除したのですが、最近はウェットシートで「サーッ」と目立つ汚れだけを拭きとるだけにしています。

あとでクリーニング業者が入ってプロの技でピカピカにしてくれるはずなので、

疲れるくらいに時間をかけたり根を詰めたりしないで、次の搬入作業のために体力を残しておきましょう。

引っ越し退去時|立会いでの注意点は?

退去時の立会いって、何度経験してもそれなりに緊張します。

あまり長く住まなかった部屋で、「これだけキレイなら大丈夫だろう」と自信をもって引き渡しできる時もありますし、年数が経っていて、気をつけていたつもりでもあちこちに小傷がついている部屋だったりすると、ちょっと不安になりながら立会い日を迎えます。

最初のうちは壁のピン穴なんかも気になっていましたが、1か所に集中してポツポツが目立つような感じでなければ、経験上そのままにしておいて問題ないようです。

以前入居した部屋は前の住人がつけたピン穴がわりと開いていたので、(張り替えはしなかったんですね)穴を増やさないように同じ穴を再利用して使ってました。

「ピン穴はセーフ、釘打っちゃったらアウト」というのが暗黙のルールみたいですね。

立会いで不当な請求をされないために、気をつけたい点を整理してみました。

  1. 立会いは必ず本人が立ち会うこと
  2. 入居する以前からあった傷や汚れは事前にメモしておき、
    その場で忘れずに伝えること
  3. 納得できない請求をされたら、すぐにサインしないこと

立会いを管理会社だけにまかせず、必ず本人がその場にいるように都合をつけておきましょう。

代理人をたてる方法もあるようですが、修復費用なんかを請求された時、お金の問題になるので代理人もどう対応していいのか困るケースが多いようです。

入居する前からついていた傷や汚れを「おたくがつけたんでしょ?」なんて責任を負わされたら大変ですので、前もって自分で点検したものをメモしておき、立会いの時に忘れずに伝えるようにしましょう。

以前入居した時のことですが、入った時すでに洗面所の壁に大きな穴があいていたことがありました。

すぐに管理会社に連絡してなおしてもらったのですが、模様が入った壁紙だったので同じものがなかったんでしょうね、穴の上だけ白い壁紙を貼ったのですごく目立っていました。

退去の立会いのとき、壁紙の張りあとをみて「ここはどうされたんですか?」と聞かれたのでびっくりして事情を説明したことがありました。

数年間の間に管理会社が変わっていたり、担当者がいなくなっていたりして、そういった情報が伝わっていない場合もあります。

当時スマホでその穴の写真をとった覚えがありますが、数年間の間にスマホも買い替え、中の写真をちゃんと保存しておかなかったのです。

この時はすぐに確認がとれて請求されるようなことはありませんでしたが、もし身に覚えのないことを言われたら「自分がつけたものではない」ことをしっかり主張しましょう。

引っ越しした時は入居時の点検が本当に大切です。

新しい部屋に入ったら、気になる傷や汚れは証拠として写真におさめ、私のように後で「写真どこいったかわからない!」なんてことにならないように、写真の管理もきちんとしておきましょう。

立会いのトラブルで多いのが、敷金でまかなえずに思っている以上に高額な請求をされるケース。

入居時に、契約書をくまなく読んで頭に入っていれば何かしら質問もできますが、実際に規約の隅々まで読んでいる人って少ないですよね・・・?

知識がなく素人の私達は、「プロである相手が言うことなんだから仕方ないのかな」と思ってしまいがちです。

数年間毎日使っていれば、ちょっとしたひっかき傷や汚れくらいは誰でも身に覚えがあります。

中には、そういったこちらの自信のなさにつけこんで不当な請求をしてくる悪質な業者や仲介人も存在しているようです。

相手の言いなりになって泣き寝入りにならないためにも、私達も前もってある程度の知識を入れておくことが大切です。

部屋の引き渡しの時に、「原状回復」という言葉をよく聞きますよね。

私、何度も引っ越しをしていると言いながら実はよく内容をわかっておらず、国土交通省のガイドラインを読んだこともありませんでした・・・。

(1)原状回復とは

原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義し、その費用は賃借人負担としました。そして、いわゆる経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれるものとしました。

原状回復は、賃借人が借りた当時の状態に戻すことではないことを明確化

引用:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について|国土交通省

「通常の使用」・・・ここ重要ですよね。

ガイドラインではこんなふうに説明されています。

(2)「通常の使用」とは

(略)

:賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても、発生すると考えられるもの

:賃借人の住まい方、使い方次第で発生したり、しなかったりすると考えられるもの(明らかに通常の使用等による結果とは言えないもの)

A(+B):基本的にはAであるが、その後の手入れ等賃借人の管理が悪く、損耗等が発生または拡大したと考えられるもの

A(+G):基本的にはAであるが、建物価値を増大させる要素が含まれているもの

⇒ このうち、B及びA(+B)については賃借人に原状回復義務があるとしました。

引用:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について|国土交通省

うーん、わかったような、わからないような・・・。

経年劣化についてもガイドラインで説明されています。

(3)経過年数の考慮

(2)で解説しているBやA(+B)の場合であっても、経年変化や通常損耗が含まれており、賃借人はその分を賃料として支払っていますので、賃借人が修繕費用の全てを負担することとなると、契約当事者間の費用配分の合理性を欠くなどの問題があるため、賃借人の負担については、建物や設備の経過年数を考慮し、年数が多いほど負担割合を減少させる考え方を採用しています。

ケースバイケースだとは思いますが、とりあえず「普通に暮らしていたら生じるであろう傷みや汚れ」については私達が責任を負わなくていいということですよね。

「原状回復」の意味や、このようなガイドラインがあることを少しでも知っていると、もし高額な請求をされた時にも疑問をもつことができ、相手にしっかり説明を求めることができます。

中には不当な高額請求を防ぐために、「ガイドラインを印刷したものを立会い時にさりげなく相手にみえる場所に置いておきます」という策に出る人も。

あきらかに自分の過失がある場合は別として、「え?これちょっと納得できない!」と感じたら、まずどういう理由でその請求金額になるのかしっかり確認してください。

「修復業者に依頼する金額がそのくらい」と言われたら、「どの業者さんでも同じ値段ですか?」と聞いてみましょう。

いまはネットにも情報が出回っているので、自分でもスマホで調べてみて「このくらいの金額が一般的みたいですけど、今回のケースはなにが違うんですか?」と聞いてみるのもアリです。

きちんとした管理会社であればこちらが理解できるように説明してくれるはずなので、こちらも納得できないことがあっても冷静に、けんか腰にはならないよう注意しましょう。

それでも、きちんとした説明がされない時には、言いなりになって安易にサインしないように頑張りましょう。

もし相手とトラブルになってしまった時には、このような相談窓口もあります↓

賃貸住宅の退去時に伴う原状回復に関するトラブル(発表情報)|国民生活センター

いかがでしたでしょうか?

新しい生活に向けていいスタートを切るためにも、お世話になった場所とは気持ちよくサヨナラしたいですよね。

引っ越し間近で不安を抱えている人に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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